AMDは、2025年初頭に新しいポータブルゲーミングPC向けモバイルチップ「Ryzen Z2 Extreme」を発表する予定であることを確認しました。この情報は、Digital Trendsが参加したAMDとMicrosoftの従業員によるQ&Aセッションで明らかになりました。
Ryzen Z1とRyzen Z1 Extremeは、最大8つのZen4コアと最大12のRDNA3コンピュートユニットを備えたPhoenixをベースにしています。一方、AMDはすでにStrix Pointを発表しており、最大8つのZen5コアと最大16のRDNA3.5コンピュートユニットを備えています。このアップデートは、AMDが新しいモバイルAPUの電力効率に注力していることを考えると、ポータブルゲーミングPCにとって非常に期待されるものです。
AMD Ryzen Zシリーズの詳細
AMD Ryzen Zシリーズの現行モデルと予想される新モデルの仕様は以下の通りです：
- Ryzen Z1 Extreme: 8C/16T (8x Zen4) & 12 CU RDNA3
- Ryzen Z1: 2C+4c/12T (2x Zen4 + 4x Zen4c) & 4 CU RDNA3
- Ryzen Z2 Extreme: 12C/24T (4x Zen5 + 8x Zen5c) & 16 CU RDNA3.5 (予想)
AMD Ryzen AI 300シリーズ（HX 370などのSKUを含む）は、すでにこのようなシステムに使用できます。ただし、現時点では、このチップをポータブルゲーミングPCに使用する計画を確認しているのは1社のみです。
Ryzen ZシリーズとRyzen AI 300シリーズの違いは、NPUサポートにあります。おそらく、ポータブルゲーミングPC向けのAPUではNPUが無効になっていると思われますが、AMDの最近のAIへの注力ぶりを見ると、これはいつでも変更される可能性があります。また、ドライバーアップデートの処理方法にも違いがあり、Ryzen Zシリーズのアップデートは、AMDではなくOEMによって管理されますが、Z2 Extremeのリリースでこれが変更される可能性があります。
Ryzen Z2シリーズの登場が期待されるデバイス
Z2シリーズのアップデートを最初に搭載する可能性が高いポータブルゲーミングPCは、現在Ryzen Z1 Extremeを搭載しているROG AllyとLenovo Legion Goで、ROG AllyにはExtreme以外のバージョンも存在します。
新しいRyzen Z2シリーズは、2025年初頭に発売される予定です。AMDはまだ具体的なタイムラインを提供していませんが、最も重要な技術イベントの1つであるCES 2025で、特にモバイルデバイスに焦点を当てて多くのハードウェアを展示する可能性が高いと思われます。
まとめ
AMDは、2025年初頭に新しいポータブルゲーミングPC向けモバイルチップ「Ryzen Z2 Extreme」を発表する予定です。このチップは、最大12のZen5コアと16のRDNA3.5コンピュートユニットを備え、ポータブルゲーミングPCの性能と電力効率を大幅に向上させると期待されています。
Ryzen Z2シリーズは、ROG Ally 2やLenovo Legion Go 2などの次世代ポータブルゲーミングPCに搭載される可能性が高く、モバイルゲーミングの未来を切り開くものとなるでしょう。AMDの最新テクノロジーに注目が集まる中、2025年のCESでは、Ryzen Z2を含む多くの革新的なハードウェアが発表されると予想されます。
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