ソニーは、デジタル一眼カメラの新製品として、フラッグシップモデル「α1 II (アルファワンマークツー)」を発表しました。有効約5010万画素の高解像度と、最高約30コマ/秒という驚異的な高速連写性能を高次元で両立。さらに、AIを活用した高度な被写体認識やプロの厳しい要求に応える信頼性の高い設計など、最新鋭の技術を惜しみなく投入した意欲作となっています。
圧倒的な高解像とスピードを実現する、最新の撮像素子と画像処理エンジン
「α1 II」には、ソニー独自の積層型CMOSセンサー技術を採用した、新開発の有効約5010万画素フルサイズイメージセンサーを搭載。画素数を大幅に増やしつつ、従来機「α1」で定評のあった優れた高感度性能や広いダイナミックレンジを維持しています。
また、大量の画像データを高速処理する、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR (ビオンズ エックスアール)」と、AIの活用に特化した専用のプロセッサー「AIプロセッシングユニット」を搭載。この組み合わせにより、最高約30コマ/秒の高速連写での被写体追従AFや、最大1秒前までさかのぼって撮影可能な先進の「プリ撮影」機能などを実現しています。
AIを活用した被写体認識性能と、プロをサポートする高い操作性
「α1 II」では、人物の瞳のAF検出精度が前機種から約30%向上。加えて動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機など、より幅広い被写体をカメラが認識できるようになりました。 また、プロの過酷な撮影現場での使用を想定し、ホールド性に優れたグリップ形状や配置を最適化したボタン類など、操作性を徹底的に磨き上げています。さらに、約240万ドットの高精細な電子ビューファインダーや最大8.5段の手ブレ補正機構、防塵・防滴対応など、プロフェッショナルの信頼に応える設計となっています。
高速・大容量のメモリーカードに対応し、ワークフローの効率化にも貢献
本機は、CEexpress Type Aという高速・大容量のメモリーカードに対応したデュアルスロットを搭載。最高約30コマ/秒で撮影した大量の画像データを高速に処理・書き込みできます。 また、無線LAN機能は最新規格のWi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)をサポート。5GHzの周波数帯を使用することで、電波が混雑しがちな撮影現場でも安定して高速な画像転送が可能です。加えて、有線LANも2.5GBASE-Tに対応し、最大2.5Gbpsでの高速データ転送に対応。プロの撮影ワークフローの効率化にも貢献します。
まとめ
新しい「α1 II」は、ソニーのイメージング技術の粋を集めた、文字通り「最上位機」にふさわしい1台に仕上がっています。超高画素ながらも秒間30コマの超高速連写を可能にしたその実力は、スポーツや報道の分野でこそ真価を発揮するでしょう。 また、AIによる被写体認識の進化や、操作系の最適化など、撮影者の負担を軽減し、より良い写真を撮るための工夫も惜しみありません。価格はオープンですが、フラッグシップ機に相応しい高額になるとみられます。プロやハイアマチュアの新たな相棒として、大いに期待が高まる新製品と言えそうです。
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