AMDは、明かされていない製造上の問題により、Ryzen 9000シリーズの発売を延期すると発表しました。同社は、販売代理店に送付済みのユニットを回収し、新しいものに交換する計画です。この問題が性能に影響するのか、あるいはマザーボードメーカーやオーバークロッカーがよく使用するエンジニアリングサンプルなどの初期ユニットにも影響があるのかは不明です。

VideoCardsによるとAMD Ryzen 9 9950Xのサンプルが6GHzで動作したGeekbench6のスコアを発見したとのこと。

Ryzen 9 9950Xは16コアのZen5プロセッサで、最大ブースト周波数は5.7 GHz、デフォルトのTDPは170Wで、これはGranite RidgeのSKUの中で最も高い値です。以下のサンプルでこの電力設定がどの程度引き上げられているかは不明です。

少なくとも1つのこのようなエンジニアリングサンプルがGeekbench6のチャートで好成績を示しているようです。誰かが9950Xサンプルを5953 MHzにオーバークロックし、シングルコアテストで3700ポイント、マルチコアテストで26000ポイントのスコアを達成しました。これらの結果は、以前に見られたものよりもはるかに高いものです。

AMDはプロセッサを6.6 GHz、さらには6.7 GHzまでオーバークロックしたことがあります。しかし、これには液体窒素が使用されており、誰もが手に入れられるものではありません。また、そのテストはGeekbenchではなくCinebenchに焦点を当てていたため、残念ながら比較するデータがありません。

エンジニアリングサンプルを含むすべてのスコアを集めた表とグラフによると、新しい結果は以前報告された結果と比較して、シングルコアで少なくとも10%、マルチコアで26%高速です。

1. AMD Ryzen 9 9950X OCが両方のスコアで最高のパフォーマンスを示しています。
2. マルチコアスコアの差はシングルコアスコアの差よりも顕著です。
3. Intel Core i9-14900KはマルチコアパフォーマンスでAMD Ryzen 9 9950X OCに次ぐ高いスコアを示していますが、シングルコアではやや劣っています。
4. 新しいAMD Ryzen 9000シリーズが全体的に高いパフォーマンスを示しています。

まとめ

AMD Ryzen 9 9950Xは、オーバークロック時に6 GHz近い驚異的な性能を発揮し、競合のIntel Core i9-14900Kを大きく上回りました。しかし、製造上の課題による発売延期が発表されており、最終的な製品がこの性能を維持できるかは不透明です。

8月15日の発売が予定されていますが、価格はまだ発表されていません。PC自作派やハイエンドユーザーにとって、Ryzen 9 9950Xは非常に魅力的な選択肢となりそうです。今後の続報に注目が集まります。