AMDが次世代の3D V-Cache CPUを順次発表する計画があるという噂が浮上しました。その第一弾として、Ryzen 7 9800X3Dが来月にも登場する可能性が高まっています。さらに、より高性能なモデルであるRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dは2025年初頭に発売される見込みです。
この情報はChiphellフォーラムから発信されており、AMDが10月末にRyzen 7 9800X3D 3D V-Cache CPUを発表し、11月から販売を開始する計画であると伝えられています。このCPUは8コアのSKUとなる予定です。
以前は、AMD Ryzen 9000X3D CPUの発売がCES 2025まで延期される可能性が噂されていましたが、最新の情報によれば、少なくとも1つのZen 5アーキテクチャベースの3D V-Cacheモデルが今年中に発売されるようです。
Ryzen 7 9800X3Dの戦略的発売
AMDがRyzen 7 9800X3Dを先行して発売する理由は明確です。Intelが10月24日にArrow Lake「Core Ultra 200」デスクトップCPUを発表する予定であり、AMDはゲーミング性能でのリードを維持したいと考えています。
これまでの情報によると、Ryzen 9000「Zen 5」チップはゲーミング性能において大きな向上を示していないようです。現在、AMDの自社製品であるRyzen 7 7800X3Dがゲームベンチマークでトップを維持していますが、IntelのArrow Lakeがゲーミングとマルチスレッド性能の両面で強力な競争力を持つ可能性があります。
そのため、AMDはRyzen 7 9800X3Dを早期に投入することで、DIYデスクトップ市場での優位性を確保しようとしているのでしょう。
Ryzen 9000X3Dシリーズの特徴
噂によると、AMD Ryzen 9000X3D「3D V-Cache」CPUは、前世代のZen 4モデルと同様のキャッシュ容量を持つ一方で、オーバークロックサポートなどの新機能を搭載する予定です。
一部のリーカーはRyzen 7 9800X3Dがオーバークロックをサポートしないと報告していますが、信頼できる情報源によれば、将来のAGESAリリースでオーバークロック機能が有効になる可能性が高いとされています。16コアと12コアのモデルでは、オーバークロックがサポートされる予定です。
ゲーミングCPU市場の激戦が予想される
今後数か月の間に、IntelのCore Ultra 200とAMDのRyzen 9000X3D CPUが小売市場に登場することで、ゲーマーにとっては選択肢が増えることになります。両社のCPUが提供する高い性能を最大限に活用するためには、次世代GPUの登場も待たれるところです。
まとめ
AMDの次世代3D V-Cache CPU、Ryzen 7 9800X3Dの10月末発表という噂は、ゲーミングCPU市場に新たな展開をもたらす可能性があります。IntelのArrow Lake発表に対抗する形で、AMDが早期にZen 5アーキテクチャベースの3D V-Cacheモデルを投入することで、ゲーミング性能でのリードを維持しようとする戦略が見て取れます。
高性能モデルであるRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dの2025年初頭発売も含め、今後のCPU市場の動向に注目が集まります。ゲーマーや enthusiastにとっては、より高性能なCPUの選択肢が増えることになり、エキサイティングな時期が訪れそうです。次世代GPUの登場と合わせて、PCゲーミングの世界がさらに進化することが期待されます。