ITmedia Mobileでは、読者アンケート企画として、スマホ決済で利用しているサービスについて聞きました。9月23日から29日(午前)までアンケートを実施したところ、1429件の回答がありました。PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイの中で、どのサービスが、どんな理由で使われているのかを見ていきましょう。
最もよく使っているスマホ決済は「PayPay」
PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイのうち、最もよく使っているスマホ決済を聞いたところ、PayPayが571件(40%)でトップとなりました。2位は楽天ペイの319件(22%)、3位はd払いの236件(17%)、4位はau PAYの185件(13%)でした。いずれも使っていないと答えた人は118件(8%)でした。 PayPayは、コンビニやレストランなどのメジャーな店舗から、商店街や中小個店まで幅広く導入が進んでおり、利用できる店舗の多さが選ばれる大きな理由となっているようです。
PayPayが選ばれる理由は「利用できる店舗が多い」
PayPayを最もよく使う理由について尋ねたところ、「利用できる店舗が多い」という声が特に多く挙がりました。他のキャッシュレス決済サービスが使えないところでもPayPayは使える場合が多く、ポイントもたまるためPayPayを日常的に使うようになったという人が多数いました。 また、「ポイント還元率が高い」「ソフトバンク/Y!mobileユーザーだから」「割り勘や送金が使いやすい」といった理由も目立ちました。PayPayは導入当初から積極的なキャンペーンを展開しており、ポイント還元の魅力が利用者を引き付けています。
楽天ペイはポイントの使い勝手の良さがポイント
楽天ペイを最もよく使う理由としては、楽天経済圏のサービスを利用しているからという声が最も目立ちました。楽天市場などでたまったポイントを楽天ペイで使い、楽天ペイでたまったポイントを他の楽天サービスで使うという好循環が生まれているようです。 また、楽天カードユーザーからは、チャージや支払いでポイントがたまりやすいという声も多数ありました。楽天経済圏に入り込むことで、ポイントを貯めて使うというサイクルが効率よく回せるのが楽天ペイの強みといえるでしょう。
d払いとau PAYはキャリアユーザーに根強い人気
d払いとau PAYは、それぞれドコモ、auのユーザーに支持される傾向が鮮明に表れました。「ドコモユーザーだから」「dポイントがたまるから」といった理由でd払いを、「auユーザーだから」「Pontaポイントがたまるから」といった理由でau PAYを使っている人が多くいました。 キャリアのサービスと連携している点が、d払いとau PAYの大きな強みです。これまで貯めてきたポイントの使い道としてスマホ決済を利用するユーザーが一定数います。
スマホ決済を使わない理由は?
4サービスのいずれも利用していない人に理由を聞いたところ、クレジットカード、交通系ICカード、その他のQRコード決済など、「他の決済手段を使っているから」という回答が最多でした。 スマホ決済はアプリの起動が必要で、その手間を煩わしく感じる人が一定数いるようです。「使い方が分からない」「セキュリティが不安」といった声も少数ながらあり、スマホ決済への理解を深める余地はまだ残されています。
まとめ
ITmedia Mobileの読者アンケートでは、PayPayが最もよく使われているスマホ決済という結果になりました。利用できる店舗の多さと、ポイント還元の魅力が支持を集めています。 楽天ペイは楽天経済圏との連携、d払いとau PAYはキャリアとの連携を強みに、ユーザーのニーズに応えています。 一方で、他の決済手段で十分という人も一定数おり、スマホ決済サービスには利便性や安全性をさらにアピールし、新たなユーザー開拓を進めていくことが求められます。スマホ決済市場での競争は、今後ますます激しくなっていくでしょう。