近年、技術業界では毎年1月に開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が大きな注目を集めています。2025年のCESでは、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)が5つの新シリーズを発表することが予想されており、ゲーマーや技術愛好家にとって見逃せないイベントとなりそうです。
ノートPC市場に投入される多彩な新APU
AMDはノートPC市場向けに、低消費電力の「Krackan」APUを含む「Ryzen AI 300」シリーズや、「Strix Halo」の名で知られる「Ryzen AI 300 Max」シリーズを投入する見込みです。さらに、デスクトップクラスのモバイルHXシリーズの後継となる「Fire Range」シリーズも登場するとのこと。これらのAPUはすべてZen5アーキテクチャを採用していると噂されています。
ポータブルゲーミングPC市場に本格参入
AMDはポータブルゲーミングPC市場でも存在感を高めようとしています。「Z2 Extreme」(Strix Point)、「Z2」(Hawk Point)、「Z2G」(Rembrandt)の3つの新APUを投入し、異なる世代とアーキテクチャにまたがる幅広いラインナップを展開する予定です。これにより、ゲーマーはよりポータブルなデバイスで好みのスペックを選択できるようになるでしょう。
待望のRDNA4アーキテクチャ「Radeon RX 8000」シリーズ登場か
CES 2025では、AMDのGPU部門からも大きなニュースが飛び出すかもしれません。同社はRDNA4アーキテクチャに関する情報を初めて公開する予定で、「Radeon RX 8000」シリーズの登場が期待されています。ミッドレンジとローエンドを狙った「Navi 48」と「Navi 44」GPUが発表されるとの噂もあり、ハイエンドGPUはこの世代では登場しない可能性があります。
Ryzen 9000X3Dシリーズの新モデル
11月7日に発売予定の「Ryzen 9000X3D」シリーズでは、「Ryzen 7 9800X3D」のみが登場しますが、「Ryzen 9 9950X3D」と「Ryzen 9 9900X3D」はCES 2025で発表される見通しです。AMDは11月7日の発売に向けて8コアモデルに注力し、他のモデルについては後日説明するものと思われます。
まとめ
CES 2025は、AMDにとって非常に重要なイベントになりそうです。同社は、ノートPC向けAPU、ポータブルゲーミングPC向けAPU、デスクトップCPU、GPUなど、多岐にわたる新製品を発表する予定で、技術業界に大きな影響を与えることでしょう。特に、Zen5アーキテクチャを採用した新しいAPUや、RDNA4アーキテクチャを採用した「Radeon RX 8000」シリーズには大きな注目が集まるはずです。ゲーマーや技術愛好家は、AMDの新製品がもたらす革新的なパフォーマンスに期待せずにはいられません。CES 2025は、間違いなく見逃せないイベントになるでしょう。