Bloombergの最新レポートによると、テンセントとギルモ家がユービーアイソフトの買収を計画していると伝えられています。これは、ユービーアイソフトがゲーマーだけでなく株主からも度々厳しい批判を受けた後に起こった動きです。株主は長い間、同社に事業再編を促してきましたが、ユービーアイソフトからは何の反応もありませんでした。現在、テンセントとギルモ・ブラザーズ社は、同社を安定させる方法を模索しています。ユービーアイソフトの業績不振を考慮すると、両社が協力して同社を買収し、非公開化する可能性があります。
買収に向けた初期段階の協議が進行中
この件に近い情報筋がBloombergに語ったところによると、両社は買収を進める方法についてアドバイザーと協議を行ったとのことです。ただし、協議はまだ非常に初期の段階にあるため、ユービーアイソフトの買収に至る保証はありません。このニュースは、AJインベストメンツがユービーアイソフトに非公開化を求めた後に出てきたものです。「スター・ウォーズ アウトロー」のリリース後、同社の株価は過去最低水準まで下落しました。
ユービーアイソフトの株価は今年に入って54%下落
現在、ユービーアイソフトの時価総額は15億ドル(約1,740億円)で、株価は今年に入ってから54%下落しています。「スター・ウォーズ アウトロー」の売上は予想を下回り、ディレクターも作品の全体的な評価に失望を表明したため、株価は10年ぶりの安値にまで下がりました。
ギルモ家とテンセントによるユービーアイソフトへの投資状況
ギルモ・ブラザーズ社は、ユービーアイソフトのCEOであるイヴ・ギルモを含む一部の家族メンバーが同社の設立に関与している家族経営企業です。ギルモ・ブラザーズ社はユービーアイソフトの議決権の20%を保有しており、テンセントは9.2%を保有しています。2022年、テンセントはギルモ・ブラザーズ社への出資を増やし、それに伴ってユービーアイソフトへの投資も拡大しました。
まとめ
ユービーアイソフトにとって、今年は厳しい年となっています。「スター・ウォーズ アウトロー」が期待通りの成績を収められず、「XDefiant」も困難な状況に陥っています。さらに、開発チームの多くが歴史の正確性の向上とゲームの完成度を高めるために発売延期を求めたことを受け、「アサシン クリード シャドウ」の延期が発表されました。テンセントとギルモ家によるユービーアイソフトの買収が実現すれば、同社の再建に向けた大きな一歩になるかもしれません。