iPS細胞で視力回復を理研がマウスで確認したそうです。
2年以内に臨床試験を申請する見込みです。
iPS細胞移植により光に反応できるようになった
人工多能性細胞(iPS細胞)から作製した視細胞などを含む網膜組織の移植により、視覚を失ったマウスが光に反応できるようになったことを、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)の研究チームが確認した。
-産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/170111/wst1701110007-n1.html
これまで、iPS細胞から作った視細胞などをマウスに移植し、試験を行っていた研究機関は複数有ったのですが、視力回復を確認したのは、今回が世界初だそうです。
2年以内に臨床試験を申請!?
これは、2年以内に人間に適用し研究、結果が良ければ、その後5年から10年程度で実用化ってことでしょうね。
マウスでの改善結果は100%では無い
当たり前ですが100%改善するという事ではないようです。
移植を受けた21匹のうち9匹が光に反応して行動できるようになったことを確認してとの事です。
現在のところ約50%程度ですね、個人的には、研究を重ねるうちに確率はかなり上がるんではないかと期待出来ると考えています。
伝達神経も再生
光に反応しなかったマウスが反応したのですから、脳に信号が伝わっているのは当然ですね。
神経の脳への接続と電気信号の流れもちゃんと確認したとの事で、再生した網膜他の組織が間違いなく働いていることが事実と認定できたようです。
平成26年に色素上皮細胞を患者に移植する手術は成功している
理研の高橋政代プロジェクトリーダーらによる世界初の臨床研究で、網膜の一部である色素上皮細胞を患者に移植する手術には成功していました。
色素上皮細胞は視細胞に栄養分を供給するなどの機能を持つサポート役で、視覚そのものを担う視細胞の再生医療は移植した組織が神経とつながる必要があったが、それは出来ていなかったようです。
実用化に弾み
これで、細胞の再生+伝達神経の再生+脳への接続+信号の伝達、というすべての機能の回復?改善?が見られましたので実用化にかなり近づいたそうです。
一日も早く患者さんに福音をもたらすべく、研究者の皆さん頑張ってください。
応援してます。ヽ(^o^)丿