2024年8月16日、Epic Gamesはスマートフォン向けのEpic Games Storeをリリースしました。Android版は全世界で利用可能ですが、iOS版は現在のところEU域内のみのリリースとなっており、EU域外のユーザーはiOSでの利用が制限されています。本記事では、EU域外でのサイドローディングの現状と、今後の展望について詳しく解説します。
サイドローディングとは?
サイドローディングとは、App StoreやGoogle Playといった公式のアプリストアを介さずにアプリケーションをインストールする方法を指します。これにより、アプリの配布や利用の自由度が高まる一方、セキュリティリスクも増大するため、一般的に慎重な扱いが求められます。
EUでの展開とデジタル市場法
EUでは2023年5月に「デジタル市場法(DMA)」が施行され、サイドローディングが義務化されました。これにより、Epic Games StoreのiOS版がEU域内でリリースされることになり、ユーザーはiOSデバイスでもEpic Gamesの人気タイトルを楽しむことができるようになりました。
日本を含むEU域外での状況
EU域外、特に日本を含む地域では、サイドローディングがまだ広く普及しておらず、iOS版Epic Games Storeの利用は2025年以降になると見込まれています。
これは、日本国内で2024年6月に成立した「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」の影響で、2025年に施行される予定です。
EU域外でもフォートナイトをプレイすることは可能
2024年8月現在、EU圏外でも「フォートナイト」をiPhoneやiPadにプレイすることは可能ですが、公式のサイドローディング手順を通じたEpic Games Storeのインストール方法は利用できません。そのため、非公式な方法を使う必要があります。この方法は正規の手順ではないため、ここでは具体的なステップや詳細な説明は控えますが、まずAppleの開発者アカウントを取得する必要があります。このアカウントは年間99ドル(約14,000円)の費用がかかり、これが「フォートナイト」をインストールするための第一歩となり、後は少し複雑な手順を踏むことになります。
興味のある方は、具体的な手順をインターネットで検索してみてください。
サイドローディングの実際と課題
現在、サイドローディングを行うためには、複雑な手順を踏む必要があります。特にiOSでは、Appleの厳しいセキュリティ制限があり、ユーザーは複数の確認画面を通過しなければならず、これがサイドローディングの普及を妨げる大きな要因となっています。
Epic Games CEOのTim Sweeney氏は、これを「意図的な妨害行為」と捉え、サイドローディングのハードルを下げるべきだと主張しています。しかし、AppleやGoogleはセキュリティリスクを理由に、サイドローディングを制限し続けています。
今後の展望
日本国内でサイドローディングが義務化されれば、iOS版Epic Games Storeも2025年以降にリリースされる可能性が高まります。これにより、日本でも「フォートナイト」や「Fall Guys」などの人気タイトルがiPhoneやiPadで再び楽しめるようになるでしょう。
まとめ
EU域外でのiOS向けEpic Games Storeの利用にはまだ時間がかかりますが、サイドローディングの法的整備が進めば、ユーザーにとってより自由で多様な選択肢が広がることが期待されています。今後の法整備や技術の進展に注目しつつ、スマートフォンでのゲーム体験を楽しんでいきましょう。