AMD Radeon RX 7800Mがこっそりとリリースされる：RTX 4070ノート用GPUを上回る性能を発揮

AMDは、新しいモバイルグラフィックスカード「Radeon RX 7800M」を正式にリリースしましたが、マーケティングや発表はありませんでした。この新しいグラフィックスプロセッサは、AMDのウェブサイトに突然現れ、リリースされたことが確認されました。AMDは、これまでで最も興味深いラップトップ用グラフィックスカードの1つであるにもかかわらず、公式のブログ記事や紹介を行っていません。

Radeon RX 7800Mの特徴と構成

AMDは、Radeon RX 7000Mシリーズに2つのRDNA3 GPUを使用しています。RX 7900MにはNavi 31、RX 7700-7600シリーズにはNavi 33を採用しています。これらのSKUの間には大きな差があり、7900Mは72のCompute Units（CUs）を搭載しているのに対し、7600M XTは32 CUsとなっています。RX 7800Mは、60のCompute Unitsを搭載し、3,840のStream Processorsに相当することが確認されました。

AMDは以前、デスクトップGPUでこの構成を使用しています。例えば、RX 7800 XTは同じ数のコアを提供していますが、これはチップの仕様としては完全なものです。ただし、メモリバスは256ビットから192ビットに削減され、GPUは12GBのGDDR6メモリをサポートすると言われています。このカードは18 Gbpsのモジュールを搭載しており、最大帯域幅は432 GB/sになります。さらに、Infinity Cacheは64MBから48MBに縮小されています。

Radeon RX 7800Mの性能とTGP

AMDは、このカードが2145 MHzのGPUクロックと180WのTGPを特徴としていることを確認しています。これは、最大200Wまでブーストできるフラッグシップモデルと同様の電力指標ですが、後者よりも低くなっています。

以前のリークでは、このカードがRTX 4070 Laptop GPUの性能を上回ることができるが、RTX 4080 Laptop GPUを上回ることはできないことが示されています。AMDのポートフォリオでは、この性能セグメントが不足していましたが、今後、このGPUがより多くのデバイスに搭載されることが期待されています。

RX 7800Mの市場での位置づけと今後の展望

RX 7800Mは、ノートPC市場において重要な位置を占める可能性があります。高性能ゲーミングノートPCの需要が高まる中、AMDはこの新製品で中級から上級セグメントでの競争力を強化しようとしています。

また、省電力性能の向上により、薄型ノートPCへの搭載も期待されます。これにより、AMDはより幅広い製品ラインナップを提供し、ノートPC市場でのシェア拡大を狙うことができるはずです。

限定的なリリースの可能性も

しかし、残念ながら、AMDは新しいカードを発表せず、ウェブサイトに突然現れただけだったため、特定の製品向けに非常に限定的なリリースとなったRX 7900Mと同じ運命をたどる可能性があります。現時点では、外付けグラフィックスカードの「ONEXGPU2」のみが知られています。

まとめ

AMDの新しいモバイルグラフィックスカード「Radeon RX 7800M」は、静かにリリースされましたが、その性能と特徴は注目に値します。60のCompute Unitsと3,840のStream Processorsを搭載し、RTX 4070 Laptop GPUを上回る性能を発揮すると期待されています。ただし、限定的なリリースになる可能性があり、今後の展開に注目が集まります。AMDが、ハイエンドからミッドレンジまでのラップトップGPU市場で存在感を示すことができるかどうかは、時間が経てばわかるでしょう。

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