価格と構成オプション
今回レビューした デル XPS 13 2-in-1 は 価格 239,980円、インテル Core i7-1065G7 CPU、16GB メモリ、512GB SSD、13.4インチ 3840 x 2400 ディスプレイ、 英語キーボード、プラチナ、ホワイト カラーです。
基本モデルは 139,980円 で購入でき、Core i3-1005G1 CPU、8GBメモリ、256GB SSD、ブラックカラーです。
最高性能にカスタマイズしたい場合は、同じ CPU、 1TB SSD、32GBメモリ、3840 x 2400 ディスプレイを選択出来ます。
もし、デル XPS 13 2-in-1 が予算に収まらない場合、ラップトップ購入ガイドと70,000円未満の 2-in-1 比較記事がお役に立つでしょう。
デザイン
デザインは大きく変更されていません。
相変わらず、スタイリッシュでスリムなデザインは素晴らしいですね。
そして デル XPS 13 2-in-1 2019 は、以前のモデルより高級感があります。
ただ、少し残念なことは、カラーバリエーションが、プラチナシルバー & ブラック と プラチナシルバー & アークティックホワイト の2種類しかないことです。
XPS 13ノートパソコン(クラムシェル型) シリーズでは、昨年、より美しく高級感のある ローズゴールド カラーがラインナップ されましたが、デル XPS 13 2-in-1 2019 には用意されませんでした。
今後この ローズゴールド の ラインナップ や、少し ポップ なカラー や Surface Pro のタイプカバーのような オーガニック カラー の カバー が有れば、より、購入意欲をそそられ、所有した時の満足感も上がるでしょう。
XPS 13 2-in-1 のアルミニウム合金の表面には、光沢シルバーのロゴが付いています。
ほとんどのノートパソコンのカバーは平らなデザインですが、わずかに湾曲しており、エレガントな持ち味を感じます。
XPS 13を開くと、内側はアークティックホワイト、Windows10 もホワイトカラーで設定されており、とてもおしゃれな印象です。
ヒンジは動きがよく、指1本で軽く開き、本体は静止したまま動きません。
このヒンジの動きはとても滑らかで、他社には真似できない素晴らしい技術だと思います。
内側の素材はグラスファイバー製で滑らかな見た目と手触りです。
プラチナシルバーの360度ヒンジは、目がくらむような白いデザインとのコントラストで、デザイン性を高めるアクセントとなっています。
16:10ディスプレイのベゼルは細く、ベゼルレスといっても良いくらいで、より大きなサイズのディスプレを搭載する助けになっています。
新しいスタンダード XPS 13と同様に、2-in-1 は上部ベゼルにWebカメラを搭載しています。
また、電源ボタンを兼ねる Windows Hello 対応の指紋センサーもあります。
タブレットモードに移行するのは、とても簡単でスムーズです。
デル XPS 13 2-in-1 のディスプレイの裏面は、強力な磁石のおかげで、下側に貼り付けることができます。
湾曲しているのでタブレットモードでは隙間が出来ますが、排熱とデザイン性を上手く融合させたグッドアイデアだと思います。
デル XPS 13 2-in-1 の寸法は 1.高さ:7~13mm | 2. 幅:296mm | 3. 奥行き:207mm になっており、13インチノートパソコンのカテゴリでの競合製品と比較した場合、1最もコンパクトです。
ただし、重量は 1.33Kg となっており、Apple MacBook Pro とほぼ同じです。
入出力ポート
デル XPS 13 2-in-1 は必要最低限のポートしか搭載されていません。
それでも 13インチMacBook Pro の Thunderbolt 3 2ポートよりは優れています。
左側には1つの Thunderbolt 3 ポートと microSD カードスロット があり、右側にはヘッドフォンジャックと別の Thunderbolt 3 ポートがあります。
また、 USB Type-C to Type-A 変換アダプターが付属していますので、レガシー機器を無駄にすることが無いのは嬉しいことです。
モバイルとして使用するには必要にして十分ですが、自宅やオフィスで使用する場合、ポートが足りなくなり困った状況になるのことも…
ポートを拡張したい場合は USB Type-C ハブまたは ドッキングステーション を手に入れましょう。
ディスプレイ
デル XPS 13 2-in-1 は、13.4インチディプレイは、アスペクト比 16:10、3840 x 2400 ピクセル (UHD+)、バックライトは白色LED (WLED) 、ベゼルはプラチナシルバー & アークティックホワイト 、タッチスクリーンディスプレイに対応と、超ハイスペックディスプレイとなっています。
私の目で確認した表示品質は、とても鮮やか精細で鮮明だと感じました。
しかし品質を計測した結果は、XPS 13 2-in-1 のパネルは、視覚で感じたほど鮮明ではありませんでした。
sRGB色域の113%をカバーしており、これは良好ですが、プレミアムラップトップの平均(131%)とまで届いてはいません。
XPS 13 は、MacBook Pro(160%)、と各競合製品に比べ表示品質では劣っています。
XPS 13 が有利な点は、色域が狭い代わりに、画面がとても明るいことです。
このディスプレイは 516nit ととえも明るく、MacBook Pro(441nits)など、競合製品に比べ明るさでは勝っています。
天気の良い屋外で使用しても、とても鮮明に認識することが出来ます。
キーボード、タッチパッド、スタイラスペン
XPS 13 2-in-1 は非常に薄く作られている影響で、 キーボードタッチに違和感を覚えます。
ストロークは驚くほど浅いく、タッチは少し粘る感じ、カチッとした感じではありません。
少し MacBook Pro のキーボードに似た感じですが、タイピングは、はるかに快適です。
最近の MacBook のキータッチに慣れているなら、このキーボードが気に入ると思います。
カチッとしたキータッチが好みなら、少し慣れが必要かもしれません。
持ち運びしやすく、よりスリムにするために、デルはキーストロークとキータッチを犠牲にしました。
しかし、私の場合このキーボードを2時間ほど使用し、慣れてしまった後は、タイピング入力の速度と正確さが犠牲になることはありませんでした。
XPS 2-in-1 のキーボードには白色バックライトが付いていますが、昼間の少し暗い部屋でも、最大輝度でかろうじて光っているのが分かる程度です、夜間の真っ暗な部屋では十分光って見えます。
13,700円(税抜)の追加料金で、デル プレミアムアクティブペン(PN579X)を使用してXPS 13 2-in-1を入手できます。このスタイラスには、Windows Ink Workspace でカスタマイズ可能な3つのボタンがあります。
ペンのバッテリーは単4電池です。
このスタイラスペンでイラストを描いてみましたが、遅れもなくスムーズで、反応速度はまずまずでした。
タッチパッドの面積は広く、手触りはベルベットのよう滑かです。
クリックボタンはキーボードと同じくストロークは少し浅い感じですが、かといって底づきする感じもせず、2本指でのスクロールや3本指でのタブ移動などの Windows 10 のジェスチャーをしっかり操作できます。
しかし、このよく出来たタッチパッドでも、操作性ではマウスに劣ります。
本格的な作業にはマウスを使用したほうが生産性は上がるでしょう。
オーディオ
XPS 13 2-in-1 の底面に設置されているファイアリングスピーカーは 2W+2W と、ノートパソコンとしては一般的な出力で、大音量では鳴りません。
音質はマズマズで、しっかりと聞こえます。
オーディオに関しては、競合するノートパソコン マイクロソフト Surface Pro 7 などと比較してみても、明確な差がないと感じます。
米津玄師の “パプリカ”は、聞く人が優しい情景を思い浮かべる、リズミカルな楽曲です。
米津玄師の声は鮮明に響き、打楽器の高音は澄んだ音色で、なかなか良いスピーカーだと感じました。
出力が小さいため、迫力ある低音は期待するのは酷でしょうが、 “パプリカ” のような楽曲であれば十分な臨場感を感じられます。
デル XPS 13 2-in-1には、Waves MaxxAudio Proオーディオソフトウェアが付属しています。
イコライザのシンプルなダイヤルを使用して、サウンドをカスタマイズできます。
いろいろ調整してみましたが、結局、デフォルトプリセットで使用するのが、一番良い音で鳴るようです。
性能
デル XPS 13 2-IN-1 2019 で Google Chrome を40個タブを開き 1080 YouTube 動画を視聴しましたが、全く問題なく動作しました。
さすが、インテル Core i7-1065G7 CPU と 16ギガメモリ 、の高性能仕様といった感じです。
Geekbench 4.3 の全体的なパフォーマンスベンチマークでは、デル XPS 13 2-in-1 2019 が19,225ポイント と、プレミアムラップトップの平均 16,234ポイント を圧倒しました。
Spectre x360(14,935)およびRazer Blade Stealth(16,934)の Core i7-8565U CPU は、XPS 13に近づくことができませんでしたが、MacBook Proの Core i5 CPU(17,366)が近づきました。
XPS 13 2-in-1 2019 は、24分49秒で4Kビデオを1080pに変換できました。
これは、カテゴリの平均(22:05)と比較すると、少し緩慢です。
このマシンは、Spectre x360(22:30)、MacBook Pro(14:42)、Razer Blade Stealth(20:34)よりも低速でした。
ただし、再テストの結果、いくつかの奇妙な結果に気付きました。
2番目のテストでは、その時間は16分に短縮されました。マシンを再度テストすると、元のスコアに戻りました。
デルの 512GB SSD は、わずか11秒で4.97GBのデータをコピーし、毎秒463メガバイトに変換しました。
これは、カテゴリ平均(510 MBps)からそれほど遠くありません。
Spectre x360の256GB(391 MBps)とRazer Blade Stealth(254 MBps)はうまくいきませんでしたが、MacBook Proの256GB SSDは1,220 MBpsの速度で優れていました。
グラフィックス
インテルアイリスプラスGPU、XPS 13 2-IN-1 2019 は、再生可能なものの、プレミアムラップトップ平均(63 FPS)未満であるダート3ベンチマーク(ミディアム、1080)、上で毎秒47個のフレームを打ちます。
XPS 13は、そのマシンの Nvidia MX250 GPU のおかげで、Razer Blade Stealth(164 fps)を大きく下回りましたが、DellのラップトップはSpecter x360のIntel 620 UHD GPU(56 fps)にも落ちました。
ただし、XPS 13 2-in-1は、MacBook ProのIntel Iris Plus 645 GPU(31 fps)を上回りました。1200pで、XPS 13は45 fpsに達しました。
バッテリー駆動時間
高解像度のディスプレイで画面の比率が高くても、XPS 13 2-in-1のバッテリー寿命は非常に速いです。
150 nitの明るさでWi-Fiを介してWebを継続的にサーフィンすると、XPS 13のバッテリーは平均的なプレミアムラップトップ(8:08)で飛行し、10時間57分生き残りました。XPS 13はMacBook Pro(10:48)およびRazer Blade Stealth(8:05)よりも長持ちしましたが、Spectre x360(12:07)には何もありません。
ウェブカメラ
デル XPS 13 2-in-1 の 720p ウェブカメラ は、その配置を除いて最大のハイライトではありません。
テスト撮影では、ほとんどのウェブカメラのように斑点状に見えませんでしたが、撮影した顔はかなりボヤケた印象で、ひげや髪の細部はハッキリと確認できませんでした。
衣服のカラーや柄はよく撮影できたように見えましたが、頭上のライトは白飛びしておりコントラストをうまく管理できませんでした。
ほとんどのノートパソコンと同様に、高性能な外付けのウェブカメラを購入する必要があります。
温度
デル XPS 13 2-in-1 2019 は排熱性能が優れています。
ラップトップが15分間の1080pビデオをストリーミングした後、下面の温度は華氏93度で、温度は安全に95度の快適しきい値を下回りました。キーボードとタッチパッドの中心は、それぞれ93度と86度に当たります。マシンが実際に最も熱くなったのは下側ではなく、キーボードのF8キーのすぐ上で、99度に達しました。
ソフトウェアと保証
デルでは、XPS 13 2-in-1に一見無数のブランドソフトウェアが含まれています。
Dell Mobile Connect (呼び出しを行う携帯電話からテキストやミラー画面を送信するために使用される)、デルカスタマー接続(PCの、デルデジタル配信(ソフトウェア購入ライブラリー)、デルPower Manager(バッテリーの状態と温度管理)および デル Update(デルアプリケーションとBIOSの更新ツール)。
また、帯域幅の管理に使用できる Killer Control Center も入手できます。
Farm Heroes Saga、Candy Crush Friends Saga、Microsoft Solitaire Collectionなど、Windows 10 アプリもインストールされています。
デルは、1年間の限定保証付きで XPS 13 2-in-1 を出荷します。
デルの Tech Support Showdown および Best and Worst Brands ランキングでのパフォーマンスをご覧ください。
まとめ
デル XPS 13 2-in-1 2019 は、小さなモンスターと言えます。
そのスリムでスタイリッシュなデザインは、パワフルなパフォーマンス、16:10の高輝度ディスプレイ、優れたバッテリー駆動時間を備えています。
欠点は、浅いキーストロークと入出力ポートが少ないことです。
ただし、この欠点を差し引いても デル XPS 13 2-in1 2019 は、最高の 2-in-1型ノートパソコン の1台であるだけでなく、現在販売されている クラムシェル型 を含んだ、ノートパソコン全カテゴリでの最高の1台といえます。