ゲーミングPCといえば、大きくて場所を取るイメージがありますが、最近では超小型でありながら高性能なモデル(ミニPC)が登場しています。パソコン業界大手のLenovoが、驚異的な性能を誇る新型ミニPC「Yoga Portal」を中国最大のゲームショウ「ChinaJoy 2024」で発表しました。コンソールゲーム機よりも小さな筐体に、デスクトップゲーミングPC並みの高性能パーツを搭載し、ゲーマーやクリエイターの注目を集めています。このミニPCは、最新のIntel第14世代CPUとNVIDIA RTX 4070 GPUを採用し、従来のミニPCの概念を覆す革新的な製品となっています。
2024年7月28日現在、日本での発売は未定です。
Lenovo Yoga Portalのスペック
Lenovo Yoga Portalは、195mm x 203mm x 108mmという驚くほど小さなサイズながら、デスクトップ級のハードウェアを搭載しています。
- CPU: Intel Core i7-14700 20コア28スレッド ベースクロック2.1GHz ブーストクロック5.4GHz
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 4070 12GB デスクトップ版と同じPCB 16ピンの電源コネクタ
- メモリ: 32GB DDR5 アップグレード可能
- ストレージ: 1TB M.2 PCI-E 4.0 SSD アップグレード可能
効果的な冷却システムとI/O
高性能なハードウェアを搭載しながらコンパクトなサイズを実現するために、Lenovo Yoga Portalには効果的な冷却システムが採用されています。RTX 4070用に、高密度のヒートシンクと大型のブロワーファンを搭載。背面の排気口から熱を効率的に排出します。
I/Oには、GPU直接の4つのディスプレイ出力(3x DP、1x HDMI)に加え、USB 3.2 Gen 2×2ポート、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3などを装備。前面パネルにはUSB Type-Aポート2つ、USB Type-Cポート1つ、3.5mmオーディオジャックを備え、ペリフェラルの接続も容易です。
クリエイター向けの機能
Lenovo Yoga Portalは、クリエイターにも最適な機能を備えています。付属の三脚とウェブカメラを使用すれば、98°の広視野角で4K映像を録画可能。AIツールにより、個人の映像をリアルタイムでアバターに変換するなど、複雑な操作も可能です。
JD.com で先行販売と価格
中国の小売店 JD.com で先行予約販売中ですが、価格は割引適用で17,999元(約37万円)と非常に高価格です。
まとめ
Lenovoの新型ミニPC「Yoga Portal」は、従来のミニPCの概念を覆す革新的な製品です。デスクトップPC級の性能を小さな筐体に詰め込み、ゲーマーやクリエイターのニーズに応える高い処理能力を実現しています。冷却システムや接続性にも優れ、多様な用途に対応できる柔軟性を持っています。
現在は中国市場での先行発売となっており、価格は17,999元(約37万円)からとなっています。日本での発売は未定ですが、高性能コンパクトPCを求めるユーザーにとって注目に値する製品です。ただし、この価格帯では日本市場での普及は難しいかもしれません。日本での発売時には、より手の届きやすい価格設定、例えば25万円を下回るレベルでの展開が期待されます。このような価格調整があれば、日本のハイエンドPC市場に新たな選択肢をもたらす可能性があるでしょう。