AMDがエントリーレベルのRDNA 3 GPUの計画を取りやめ、次世代のRDNA 4ゲーミングGPUに注力することが報じられています。最近噂されていたエントリーレベルの製品であるRadeon RX 7400とRX 7300の発売も中止されたようです。
AMDのRDNA 4戦略：次世代技術への集中投資
AMDは、最近噂されていたRadeon RX 7400およびRadeon RX 7300といったエントリーレベルのRDNA 3 GPU製品の開発を中止し、代わりにRDNA 4アーキテクチャに基づく次世代ゲーミングGPUの開発に注力しているとされています。この情報は業界筋からの報告によるもので、AMDの提携AIB（Add-In-Board）パートナーが新たなRDNA 3 GPU、特にRadeon RX 7400とRX 7300の開発を行っていないことが明らかになりました。
RDNA 4 GPUの展望：高性能と競争力のある価格設定
AMDのAIB各社とAMD自身は、RDNA 4 GPUアーキテクチャを採用した次世代のRadeonゲーミンググラフィックスカードに注力しています。以前の噂では、AMDはRadeon RX 8000シリーズと思われるRDNA 4 GPUを2025年第1四半期までに発売する計画だと指摘されていたので、2025年のCESで発表され、その後数ヶ月以内に発売される可能性があります。
AMD のRDNA 4 GPUは、ハイエンドチップのNavi 48とメインストリームチップのNavi 44の2つの主要なバリエーションで登場します。Navi 48 GPUはNavi 31 GPUと同等の性能を発揮しながら、価格帯は400〜500ドル（約60,000〜75,000円）に設定される見込みです。一方、Navi 44チップはNavi 32と同等の性能で、350ドル（約52,500円）以下の価格帯を狙うとされています。
最近のAMDのGPU市場での苦戦
AMDの最新のメジャー製品であるRadeon RX 7600 XTは、市場での高評価を得るには至りませんでした。以前に発売されたRX 7800 XTとRX 7700 XTも控えめな反応にとどまっていましたが、最近の価格改定や割引によって、NVIDIA製品に対する競争力が若干向上しています。
2024年は、Radeonの新製品発表が少ない年となっています。一方で、NVIDIAは今年の初めに「Ada」SUPERシリーズをリリースし注目を集めました。AMDのRadeonチームは現在、ソフトウェアのアップデートに力を入れつつ、次世代のRDNA 4 GPUの発表に向けた準備を進めています。しかし、Radeon Gamingの現状は厳しいため、AMDが今後の製品で巻き返しを図れるかどうかは、依然として不透明な状況です。
まとめ
AMDは、エントリーレベルのRDNA 3 GPUの計画を中止し、次世代のRDNA 4ゲーミングGPUに専念する決断をしました。この結果、新しいRDNA 3 GPUであるRadeon RX 7400やRX 7300は開発されていません。その代わりに、AMDとそのAIBパートナー各社は、2025年第1四半期の発売を目標に、次世代RDNA 4 GPUアーキテクチャを採用したRadeonゲーミンググラフィックスカードの開発に注力しています。
RDNA 4 GPUは、高性能なNavi 48チップと、メインストリーム向けのNavi 44チップの2種類の主要バリエーションで登場します。これらは、それぞれNavi 31とNavi 32と同等の性能を提供しながら、より手頃な価格での提供が期待されています。
ただし、AMDが最近のGPU市場で苦戦していることを考慮すると、次世代製品で巻き返しを図れるかは未だ不透明です。Radeonチームはソフトウェアのアップデートに力を注ぎつつ、次世代RDNA 4 GPUの発表準備を進めていますが、ハードウェア面での競争力を取り戻せるかどうか、今後の展開に注目が集まります。
