MSIは最近、新しいBIOS機能「X3D Gaming Mode」を発表しました。この機能は、AMD Ryzen 3D V-Cache CPUを搭載したシステムでのゲーミングパフォーマンスを大幅に向上させるものです。GigabyteやASUSに続き、MSIもこの分野で重要なステップを踏み出しています。
機能の詳細
「X3D Gaming Mode」は、シングルCCDおよびデュアルCCDのRyzen 3D V-Cache CPUに対応しています。この機能は、ゲーム中において二次的なCCD(Core Complex Die)またはSMT(Simultaneous Multithreading)を無効にすることで、パフォーマンスを向上させます。特に、デュアルCCDのプロセッサ such as Ryzen 9 7950X3D、Ryzen 9 7900X3D、および将来発売予定のRyzen 9 9950X3Dでは、顕著な効果が期待できます。ただし、シングルCCDのプロセッサであるRyzen 7 9800X3Dでも性能向上が見込めます。
パフォーマンスが20%向上
MSIは、Ryzen 7 9800X3DとNVIDIA GeForce RTX 4090を使用したテストで、この機能の効果を実証しました。Far Cry 6(1080p、Ultra設定)では、平均FPSが219から263に増加し、約20%の性能向上を記録しました。また、Shadow of the Tomb Raiderでは約10%の性能向上が観測されました。
対応マザーボード
現在、「X3D Gaming Mode」は以下のMSIマザーボードで利用可能です:
- MEG X870E GODLIKE
- MPG X870E Carbon Wi-Fi(Amazon)
- MAG X870 Tomahawk Wi-Fi(Amazon)
このBIOS更新は、来週にこれらのマザーボードおよびその他のMSIマザーボードに正式にロールアウトされる予定です。
ゲーミング性能のさらなる向上
AMDのRyzen 7 9800X3Dや3D V-Cache CPUは、すでにゲーミング性能において非常に優れています。しかし、毎小さな性能向上も大切です。ボードベンダーがこれらの新機能を提供し、Ryzen X3D CPUのゲーミング能力をスケールアップするのは、ユーザーにとって非常に良いニュースです。
まとめ
MSIの「X3D Gaming Mode」は、Ryzen 3D V-Cache CPUを搭載したシステムのゲーミングパフォーマンスを大幅に向上させる重要な機能です。特にデュアルCCDのプロセッサでは顕著な効果が期待され、シングルCCDのプロセッサでも性能向上が見込めます。この機能の導入により、ゲーマーはさらに快適なゲーミング体験を楽しむことができるでしょう。将来的にも、ボードベンダーが新しい機能を提供し続けることで、ゲーミング性能のさらなる向上が期待されます。