NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、新しいスペックに基づいて、ゲーマー向けの魅力的なハイエンドGPUオプションになると見られています。我々の情報筋から収集した詳細をお届けします。
GB203-300 GPUを採用
我々の情報筋によると、この特定のバージョンに関するさらなる情報が得られています。
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、GB203-300 GPUを採用し、特定のボードは “PG147 SKU 60” となる予定です。GB203 GPUは、ハイエンドのRTX 5080(GB203-400)にも使用されるチップと同じものです。RTX 5080はフル構成を使用するのに対し、RTX 5070 Tiは同じチップのカットダウン版を採用します。これは、前回の “Ti” バリアントが、RTX 4080で使用されたものとは異なる、より下位のチップ(AD104対AD103)を採用していたことよりも良い選択といえるでしょう。
TBPは350Wに引き上げ
以前に噂されていたスペックと比較して、TBPは50W引き上げられ、350Wとなっています。これは、RTX 4070 TiとRTX 4070 Ti SUPERの両方が285Wだったのに対し、23%高いTBPとなります。これらはあくまでTBPの数値であり、実際の平均消費電力はアプリケーションによって異なります。
16GB GDDR7メモリを搭載
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、GB203 GPUを使用するため、256ビットのメモリバスを備え、16GB GDDR7の容量となります。これは、発売時にRTX 4070 Tiが搭載していたものよりも優れており、後にSUPERリフレッシュで16GBにアップグレードされました。メモリは28Gbpsの速度で構成され、合計896GB/sの帯域幅となります。これは、RTX 4070 Ti SUPERと比較して33%の帯域幅の改善となります。
発売時期は2025年前半を予定
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、RTX 5070ではなく、小売り発売の3番目になる予定です。NVIDIAの内部計画では、現在、6つのRTX 50 “Blackwell” 製品すべてを2025年前半に発売する予定で、そのほとんどがQ1に発売される見込みです。これは、AMDとIntelのGPU発売も同じ時期に予定されているため、非常に混雑した前半になるでしょう。CES 2025でのデビューが近づくにつれ、NVIDIA RTX 50シリーズの発売に関するさらなる情報をお届けします。
まとめ
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、16GB GDDR7メモリ、GB203-300 GPU、350WのTBPを搭載し、ハイエンドゲーマー向けの魅力的な選択肢になると予想されます。RTX 5080と同じGB203 GPUを採用し、カットダウン版を使用することで、前世代よりも優れたパフォーマンスを提供します。メモリ帯域幅も33%向上し、より高速なゲーミング体験が期待できます。発売時期は2025年前半を予定しており、AMDやIntelのGPU発売と競合する可能性があります。NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiの詳細情報や価格、性能については、今後も注目していきたいと思います。
NVIDIA GeForce RTX 50 GPU スペック表(予想)
グラフィックカード名 | NVIDIA GeForce RTX 5090 | NVIDIA GeForce RTX 5080 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5070 | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5060 |
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GPU名 | Blackwell GB202-300 | Blackwell GB203-400 | Blackwell GB203-300 | Blackwell GB205 | Blackwell GB206? | Blackwell GB206? |
GPU SM数 | 170 (フル192) | 84 (フル84) | 70 (フル84) | 50 (フル50) | TBD | TBD |
GPUコア数 | 21760 (+33%) | 10752 (+11%) | 8960 (+16%) | 6400 | TBD | TBD |
クロックスピード | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD |
L2キャッシュ | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD |
メモリ容量 | 32 GB GDDR7 (+33%) | 16 GB GDDR7 (0%) | 16 GB GDDR7 | 12 GB GDDR7 | 16 GB GDDR7 | 8 GB GDDR7 |
メモリバス幅 | 512-bit (+33%) | 256-bit (0%) | 256-bit (0%) | 192-bit (0%) | 128-bit (0%) | 128-bit (0%) |
メモリ速度 | 28 Gbps | 32 Gbps | 28 Gbps | 28 Gbps | 28 Gbps? | 28 Gbps? |
メモリ帯域幅 | 1792 GB/s | 1024 GB/s | 896 GB/s | 672 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s |
総消費電力 (TBP) | 600W (+33%) | 400W (+25%) | 350W (+23%) | 250W (+14%) | TBD | TBD |
電源インターフェイス | 1 12V-2×6 (16-Pin) | 1 12V-2×6 (16-Pin) | 1 12V-2×6 (16-Pin) | 1 12VHPWR (16-Pin) | 1 12VHPWR (16-Pin) | 1 12VHPWR (16-Pin) |
発売時期 | 2025年第1四半期 | 2025年第1四半期 | 2025年第1四半期 | 2025年第1四半期 | TBD | TBD |
※TBD = 未定